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製作にあたって

『0(ゼロ)からの風』
『0(ゼロ)からの風』は、07.3/25に早稲田大学をご卒業された57歳の女性をモデルに描かれた映画です。 監督の塩屋俊が、彼女(鈴木共子さん)を知ったのは4年前のニュース映像がきっかけでした。

満開の桜の下、同年代の女性達に囲まれて、自身の入学を喜ぶ笑顔の彼女が早稲田キャンパスに映されていたのです。 そして、そのニュースの背景を知ることとなり、来春の卒業を控えた彼女の、この6年間に及ぶ闘いを映画化しようと始動しました。

2000年の春、彼女のひとり息子は早稲田大学に入学1週間後、自宅付近でパトカーに追われる無車検・無保険の車にはねられ友人もろとも即死しました。 加害者の男は免許失効中の身にありながら、泥酔状態、3度目の事故であったのにもかかわらず 「業務上過失致死傷罪」と処理され、刑期は当時で最高の5年でした。

2人の未来ある若者の命を一瞬にして奪い去ったというのに……。
殺人に等しいほどの重罪なのに、何故「業務上過失」なのか?
何故たった5年の刑期なのか? たったの5年・・・

一人息子を亡くした喪失感、絶望、怒りが交錯する中、刑の軽さに疑問を感じた母は、 同じ思いを抱く仲間達と共に2年間街頭に立ち、約37万人の署名を集め、刑法改正に動きます。
翌々年、彼女達の血のにじむような努力は実を結び、国会審議を経て、一般市民による初めての法改正となる 「危険運転致死傷罪」(最高刑期20年、併合加重の場合は最高30年)の新設を成し遂げたのです。
【'01年12月25日施行】

『0(ゼロ)からの風』
彼女の戦いはこれだけでは終わりません。
果たして息子の死はこれで報われるのか?
この疑問を、自身の早稲田大学受験という行動に転じさせ、署名運動の最中、息子の机で、息子の使っていた教科書、参考書、 ノートを辿りながら受験勉強をし、早稲田大学に入学するのです。

息子の人生を代わりに生きるのだ」と。
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塩屋監督は、彼女のことを知ってからの3年間、入学と同時に取材を続け、’06秋、関西ロケをメインに『0(ゼロ)からの風』をクランクインいたしました。 親子の絆、母性愛の深遠さを作品のテーマに据え、世界中の何処かで繰り返される悪質な飲酒運転の撲滅と その被害者家族の心の救済をも目的に製作・上映していきます。

奪われた大切な命の重みを決して忘れないでほしい。 悲惨な事故を二度と繰り返さないでほしいという願いを込め、 この映画をより多くの方に観て頂けることを目指しております。
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◆早稲田大学創立125周年記念
早稲田大学創立125周年記念事業公式サイトへ
『0(ゼロ)からの風』は「早稲田大学創立125周年記念」として、
2007年に創立125周年を迎える早稲田大学より、ロケ地の提供と
完成披露試写会会場の提供をいただいています。

社団法人企業メセナ協議会認定 (認定番号N05-172)